ポエトリー アグネスの詩
5月19日(月)
イ・チャンドン監督『ポエトリー アグネスの詩』(2010年)U-NEXTで鑑賞。
韓国。
ヤン・ミジャ(ユン・ジョンヒ)は60代の独身女性で、老人介護のヘルパーをしながら、娘から預かった中学生の孫チョンウク(イ・ダウィ)の面倒を見ている。
ある日、町内の文化院で偶然に「詩」の講座を受講したミジャは、詩を書く喜びを知り、自分も書いてみたいという思いを抱く。
が、アルツハイマーを発症し、言葉を忘れることが多くなる。
孫のチョンウクと5人の同級生が、同じクラスの女子生徒を数か月間にわたり輪姦し続け、その女子中学生が自殺する事件が起こる。
親たちや教師は事件を秘匿し、被害者の母親に示談金を払うことで、ことを収めようとする。
示談金は一人500万ウォンと決まるが、ミジャには払えない。
教会の追悼ミサへ行き、死んだ女子中学生の洗礼名がアグネスであることを知る。
ミジャは金を工面するため、ヘルパーとして身体を洗っていた金持ちのカン老人(キム・ヒラ)と風呂の中でセックスしてしまう‥‥。
原題は『시』。
監督のイ・チャンドンが、韓国で実際に起きた女子中学生集団レイプ事件から着想を得て制作した映画。
2010年、大鐘賞最優秀作品賞を受賞。
確かに質の高い映画だが、あまりにも重く、救いがなかった。
この記事へのコメント