刑事捜査の最前線

6月15日(日)
甲斐竜一朗『刑事捜査の最前線』(講談社+α新書)読了。
共同通信社編集委員・論説委員の甲斐竜一朗が、1995年から2000年まで大阪府警捜査一課、警視庁捜査一課を担当した5年間と、2001年から2003年まで警察庁を担当した2年間の経験を元に、刑事捜査の最前線を解説する。
現在の刑事捜査においては、監視カメラ・DNA鑑定の比重が非常に高まってきているらしい。
かわりに、事情聴取の録画・録音が必須になったためか、容疑者の自白が減ってきている。
それに伴い、刑事の事情聴取の技術も落ちてきているため、数年前から研修制度が始まったと言う。
凶悪事件は減少しているが、特殊詐欺事件は増加傾向で、喫緊の課題はその対策らしい。
ルフィ事件は主犯がフィリピンの収容所に潜伏していたのだから、日本の警察も大変だと思う。
近年の様々な重大事件で、警察がどのように捜査していたが解説されていて、とてもタメになる本だった。
お薦めです。
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