近代日本の対中国感情

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7月1日(火)
金山泰志『近代日本の対中国感情』(中公新書)読了。

横浜市立大学国際教養学部准教授の金山泰志が、明治・大正・昭和の少年雑誌を資料にして、日本人の対中国感情の変遷を分析する。

対中国感情の悪化は、日清戦争がきっかけになった。
中国は野蛮、不潔、狡い、金に汚いと批判した。
また、当時の中国は満州民族が支配する清で、男は辮髪だったため、「豚尾」「ちゃんちゃん坊主」と罵倒した。
戦争で敵国を貶すのは世界的な常識で、日本もアメリカやイギリスに散々貶された。
が、当時の中国を貶しても、古代中国に対する尊敬の念は消えなかった。
論語、西遊記、三国志は愛読され続けた。
作者の金山泰志氏は、日本に差別はなかったというのは間違いだと主張する。
残念ながらその通りだと思う。

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