夜明けのはざま

7月6日(日)
町田そのこ『夜明けのはざま』(ポプラ社)読了。
地方都市の寂れた町にある「芥子実庵」は、家族葬専門の葬儀社。
佐久間真奈は芥子実庵の葬祭ディレクターで、恋人はいるが、プロポーズと同時に転職を求められて、悩んでいる。
そんなある日、親友のなつめが自殺し、真奈に葬儀を取り仕切ってほしいとの遺言を残した。
なつめは大学時代に作家としてデビューしたが、2作目以降は全く売れず、最近はデリヘル嬢をしていた‥‥。
町田そのこ氏の本はこれが7冊目。
「芥子実庵」に関係する5人の人々を主人公にした連作短編集で、上記は一つ目の『見送る背中』。
主人公たちの前には必ず不快な人物が現れ、暴言を吐き、いたぶり、主人公を傷つける。
そのたびに僕も不快になり、ストレスを感じた。
ドラマチックにするための、町田氏お得意の手法だと思うが、読み進むに連れ、こんなものに無理して付き合う必要はないと考えるようになった。
町田氏の本は当分読まないことにする。
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