赤毛のアン論 八つの扉
8月10日(日)
松本侑子『赤毛のアン論 八つの扉』(文春新書)読了。
小説家で、『赤毛のアン』シリーズ全8巻を翻訳した松本侑子が、八つの視点から『赤毛のアン』を紹介・解説する。
僕は『赤毛のアン』が大好きで、そのきっかけは1979年のフジテレビ『世界名作劇場』のアニメ版だった。
そこから、新潮文庫の村岡花子訳で全8巻を読み通した。
その後、文春文庫の松本侑子訳で1~3巻を読んだ。
村岡訳は抄訳でところどころにヌケがあるが、松本訳は全訳で脚注も詳しく、とてもタメになった。
松本氏は『赤毛のアン』シリーズにのめり込むあまり、その知識が専門の研究者レベルを超え、世界のモンゴメリー学会に招かれて講演までやってしまう。
『赤毛のアン』は少女小説、児童文学と一段低く見られることが多いが、原文は完全に大人向けで、聖書・詩・シェイクスピアなどの引用が多く、非常に文学性の高い小説らしい。
本作は入門書として最適だが、長年のファンが読んでも楽しめる良書だった。
お薦めです。
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