ルチオ・フルチのザ・サイキック
9月16日(火)
ルチオ・フルチ監督『ルチオ・フルチのザ・サイキック』(1977年)U-NEXTで鑑賞。
1959年、ドーバーに住む母親が崖から飛び降り自殺する。
同じ頃、フィレンツェに住む娘のヴァージニアは、幻覚の中でその死を目撃する。
18年後、ヴァージニア(ジェニファー・オニール)は社交界の名士となり、裕福なイタリア人実業家フランチェスコ・ドゥッチと結婚する。
フランチェスコが出張に出た後、ヴァージニアは、殺害された老女など、一見無関係な人々や物からなる幻覚を経験する。
ヴァージニアは、夫が所有する廃墟となった屋敷を改築する計画を立てるが、その建物が幻覚で見た建物に似ていることに驚く。
部屋の壁の漆喰にひびが入っているのを見つけ、穴を開けると、中には骸骨が封じ込められていた。
検死の結果、それは5年前に失踪したフランチェスコの元恋人、アグネタ・ビグナルディのものだと判明する。
ヴァージニアは夫の無実を証明しようと決意し、心霊現象の研究者である友人のルカ・ファットーリに連絡を取る‥‥。
原題は『Sette note in nero』で、直訳すると「七つの黒衣の音符」。
英語圏の国では、『The Psychic』『Murder to the Tune of Seven Black Notes』『Death Tolls Seven Times』などのタイトルで公開された。
ルチオ・フルチは1927年、ローマ生まれの映画監督・脚本家・俳優で、1996年に死去。
1979年に南国を舞台にしたゾンビ映画『サンゲリア』を監督し、強烈な人体破壊描写と全編に流れる耳障りなノイズは多くのクリエイターに影響を与え、ジョージ・A・ロメロと双肩を成すゾンビ映画監督、もしくは「マスター・オブ・ゴア」と呼ばれた。
また、没後、批評家によって再評価され、「スプラッター映画のマエストロ」と呼ばれた。
サム・ライミやクエンティン・タランティーノは「フルチの映画から多大な影響を受けた」とインタビューで語っている。
ただし、本作はスプラッター描写を抑えたシリアスなスリラーで、出来もなかなか。
ヒロインのジェニファー・オニールも美しかった。
ジェニファー・オニールは『おもいでの夏』(1971年)のヒロインで、僕は高校時代に見て、その美貌にノックアウトされた。
本作はその6年後の作品なので、ちょっと老けている。
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