暗殺の詩
9月29日(月)
ロベール・アンリコ監督『暗殺の詩』(1974年)U-NEXTで鑑賞。
フランス。
看守を襲って精神病院のような施設から脱走したデヴィッド(ジャン=ルイ・トランティニャン)。
山小屋を目指して歩く途中、トマ(フィリップ・ノワレ)と出会い、彼が妻のジュリア(マルレーヌ・ジョベール)と住む山荘に連れていかれる。
トマは作家で、デヴィッドを歓待したが、ジュリアは警戒した。
自分はある秘密を知ってしまったため、国家から追われている、と訴えるデヴィッド。
確かに夫妻と出会って早々、逃亡者を捜索しているヘリコプターに過剰に反応しているし、妙に説得力があるので、ついついジュリアも信じてしまうが‥‥。
原題は『LE SECRET』。
サスペンスだが、現実感は薄く、カフカの小説のような不条理感が漂う。
しかし、現実の景色の中で生身の人間がそれを演じると、どうにもチープに見えて仕方ない。
邦題に「暗殺」とあるが、誰も暗殺しないし、暗殺されもしない。
おそらく、ベルナルド・ベルトルッチ監督『暗殺の森』(1970年)がジャン・ルイ・トランティニャン主演だったので、それにあやかって付けたのだろう。
が、この2作は何の関係もない。
ちなみに、ベルナルド・ベルトルッチ監督は『暗殺の森』を撮った1970年に『暗殺のオペラ』という映画も撮っている。
まぎらわしいったらありゃしない。
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