ルチオ・フルチのマーダロック

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9月30日(火)
ルチオ・フルチ監督『ルチオ・フルチのマーダロック』(1989年)U-NEXTで鑑賞。

ニューヨーク。
名門ダンススクールのアーツ・フォー・リビング・センターでは、生徒たちが厳しいレッスンに励んでいた。
数カ月後に開催されるショーのためのオーディションが近いため、女性コーチのキャンディス(オルガ・カルラトス)は生徒たちに檄を飛ばす。
練習を終えた後、キャンディスは校長のディック(クラウディオ・カッシネリ)から、オーディションを2週間前倒しで行うと知らされる。
競争意識が激しい生徒たちの中で良くないことが起きるかもしれないと、キャンディスは不安を訴える。
不安は的中し、その夜、練習を終えて帰ろうとしていたスーザンという女生徒が殺害される。
スーザンはクロロホルムを嗅がされて意識を失った上で、鋭いピンで心臓を一突きにされていた。
現場に来たボルヘス警部(コッシモ・シニエリ)は、事件が学内の更衣室で起きたことから、内部の人間の犯行ではないかと推理する‥‥。

原題は『Murderock - Uccide a passo di danza』。
エイドリアン・ライン監督『フラッシュ・ダンス』(1983年)の大ヒットに便乗して作られたという映画。
確かにダンスシーンが多く、長いが、振付は当時のものなので、古い。
ルチオ・フルチ(Lucio Fulci)監督は1927年、ローマ生まれ。
ホラー映画・スプラッター映画など多くの作品を発表し、没後、批評家によって再評価され、スプラッター映画のジャンルにおけるマエストロと捉えられている。
また、サム・ライミやクエンティン・タランティーノは「フルチの映画から多大な影響を受けた」とインタビューで語っている。
古典的なジャンル映画(ホラー、スリラー、コメディ、マカロニ・ウエスタンなど)を監督したが、視聴者を挑発し、衝撃を与えようとしていたため、自身を「ジャンルテロリスト」と呼んでいた。
本作は「ジャッロ映画」(イタリアのホラー映画・サスペンス映画)なので、残虐さは控えめ。
一応どんでん返しがあるが、驚きはない。
殺しのシーンがいちいちやりすぎで、そこにこの監督らしさが出ていると思った。

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