ビヨンド
10月3日(金)
ルチオ・フルチ監督『ビヨンド』(1981年)U-NEXTで鑑賞。
1927年、アメリカ・ルイジアナ州にある「セブン・ドアーズ・ホテル」に滞在していた画家シュワイク(アントニー・セイント=ジョン)は、怪奇現象が発生した原因と見做されて村人たちの襲撃を受け、凄惨なリンチの後に処刑された。
54年後、叔父の遺産として、閉鎖されていたセブン・ドアーズ・ホテルを相続したライザ(カトリオーナ・マッコール)は、営業再開に向けて改修工事を進めていた。
しかし、塗装工が原因不明の転落事故に遭って重傷を負ったのを皮切りに、ライザにホテルから去るように警告する盲目の女性が現れるなどの奇妙な出来事が相次ぎ、工事は思ったように進まない。
ホテルの改修を勧めたコンサルタント、配管工、その妻、小間使いの女性も次々と謎の死を遂げていく。
実は、現世と地獄をつなぐ7つの門が存在しており、その門の一つがこのホテルの地下にあった。
ライザと友人の医師ジョン・マッケーブ(デヴィッド・ウォーベック)がホテルの地下へ降りていくと、2人の目の前で地獄の門が崩壊し始めた‥‥。
原題は『...E tu vivrai nel terrore! L'aldilà』、 英題は『The Beyond』。
ルチオ・フルチ監督の「血みどろ三部作」の第三作。
残虐描写もてんこ盛りで、ストーリーは残虐描写を繋ぐものでしかない。
しかし、同じ手を使わず、次々と新奇な残虐描写を開発していく姿勢は立派だと思った。
好きなんだろうなあ。
ルチオ・フルチ監督の作品を7作続けて見たが、評判通り、残虐描写が突出していて、映画としては今一つのものばかりだった。
しかし、タイトルに「ルチオ・フルチの」と監督の名前がつくのは凄いことで、そんな人はあまりいない。
チャップリン、ヒッチコック、フェリーニ、ゴダール、ウディ・アレン‥‥。
そう考えると、一応見ておいてよかったと思う。
代表作の『サンゲリア』(1979年)はまだ見てないけど。
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