アメリカの恐怖
10月6日(月)
ラオール・ウォルシュ監督『アメリカの恐怖』(1936年)U-NEXTで鑑賞。
マニキュア・ガールのイーヴ(ジョーン・ベネット)は私立探偵のダン・バア(ケーリー・グラント)と恋仲。
コール婦人という有閑婦人の二十万ドルの宝石が盗難に遭った時、ダンはその調査を命ぜられ婦人の部屋を訪問した。
そこへイーヴが爪磨きに来て、ダンと夫人の様子を誤解して、喧嘩になってしまう。
イーヴは店をクビになるが、友人に誘われて、新聞社に入社し、記者になる。
コール夫人の宝石は三度目の盗難で、前の二回はモーリーという探偵の努力で取り戻されたが、犯人は検挙されなかった。
モーリーは盗まれた宝石を取り戻しては盗難保険会社から礼金を貰うことを繰り返していた。
その正体はギャングのボスで、配下を使って宝石を盗ませている男だった。
今度はパタースンという男が盗み出し、それをモーリーの配下コーティッグが買い取りに出向いたが、パタースンはの7万ドル要求し、コーティッグは4万ドルしか支払えないと言い、口論になる。
殴り倒されたコーティッグはピストルを取り出し、逃げる2人に後ろから発砲。
その弾が外れて、通りかかった乳母車の中にいた赤ん坊を殺した‥‥。
原題は『Big Brown Eyes』。
ジェームズ・エドワード・グラントの短編二編を素材にして、ラウール・ウォルシュとバート・ハンロンが共同脚色。
サスペンスタッチのロマコメで、なぜ邦題が『アメリカの恐怖』になったのか、理解に苦しむ。
ジョーン・ベネットが可愛く、ケーリー・グラントがカッコよく、話も適度に複雑で、とても楽しめた。
3年前から始めた、僕が生まれた1961年以前の映画を見る「クラシック・シリーズ」、本作で662本目となった。
本作は89年前の映画だが、ちゃんと楽しめる。
しばらく、ラオール・ウォルシュ監督の作品を見ようと思う。
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