全員犯人、だけど被害者、しかも探偵

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10月31日(金)
下村敦史『全員犯人、だけど被害者、しかも探偵』(幻冬舎)読了。

社長室で社長が遺体で発見される事件が発生する。
未亡人、記者、社員2名、運転手、清掃員、被害者遺族という、事件に関わる7人が、ある廃墟に集められる。
そこには、社長の遺体が発見された社長室とそっくりの部屋が作られていた。
7人はその模擬社長室に閉じ込められる。
部屋のスピーカーから声が聞こえ、「48時間後に毒ガスが充満する」「犯人だけが助かる」と告げられる。
つまり犯人以外は全員毒ガスで殺されるわけで、7人は生き残りをかけて自白合戦を開始する‥‥。

下村敦史氏の本を読むのはこれが4冊目。
奇抜なタイトルだが、タイトル通りの中身で、嘘も誇張もない。
閉じ込められた7人は自分こそが犯人だと主張し、他の人物の主張を探偵のように推理して批判する。
非常に良く出来たミステリだが、二重構造にしたのはちょっとやりすぎで、意外性はあったが、その分、現実感が損なわれた。
まあ、そもそもの設定に現実感はないが。
今年4月に舞台化された。
脚本・演出は吉村卓也、会場は銀座博品館劇場。

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