ミス・キング#7~8

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12月3日(水)
山岸聖太+椿本慶次郎監督『ミス・キング#7~8』(2025年)Netflixで鑑賞。

ある夜、藤堂(藤木直人)は週刊誌記者から直撃を受け、飛鳥(のん)とともに結城彰一への復讐を企てていた事実を暴かれる。
棋士協会の理事会でも問題視され、彰一(中村獅童)は「飛鳥は自分の娘だ」と初めて公に告白。
香(山口紗弥加)は「隠蔽は私の独断です」と弁明するも、炎上は止まらず、ネット上では飛鳥へのバッシングが拡大する。
藤堂は「俺が首謀者で、お前は利用されたことにすれば試験は続く。今から赤の他人だ」と告げ、自ら矢面に立つ決意を示す。
その上で「これはチャンスだ。この試験、全部勝て」と言い残し、飛鳥の前から姿を消す。
この師弟の断絶は、盤外の嵐の中で飛鳥を一度孤立させ、彼女が己の力で立ち上がるための静かな導火線となった‥‥。

全8話をコンプリート。
8話で終わらせるために、一気に急展開して、飛鳥と彰一の親子対決となった。
しかし、8話で初めて彰一の心中が描かれ、不覚にも感動してしまった。
棋士が勝てなくなり、苦しみ悩み、家族の団欒だけが唯一の救いとなる。
が、この救いがあることで、自分は甘えているのではないか、と疑心暗鬼になる。
そして、家族を捨てなければ自分は変われない、勝てないと思い込む。
作家も幸せになると書けなくなる、とよく言われるので、彰一の思考の流れはよく理解できた。
彰一は勝つために家族を捨てた。
どんなに辛かっただろうと思う。
が、辛いのは捨てられた方で、そこに言い訳は通用しない。
それは彰一にもよくわかっている。
憎まれて当然だ、自分は許されないことをしたのだと。
中村獅童演じる結城彰一を見られたおかげで、『ミス・キング』を見た意義はあったと思う。

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